UNKNOWN ASIA Art Exchange Osaka2019

CREATOR

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ファインアート

吉田 実穂 (Miho Yoshida

  • 吉田 実穂
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Profile
1986  静岡県生まれ
2009  京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻卒業


私は油絵を用いて、風景から抽出したモチーフで抽象的な作品を描いています。
私が描きたいのは、自然物から感じられる生命の存在です。
そこに息づいているものの存在感やエネルギーを表現したいと思っています。

日頃森の中や土の上を歩いていると、周囲の樹や草、大気、風、湿度、光といった全体の環境から、生命感だけではなくさらに、「人格」や「意思」がイメージされ、それらの存在感に飲み込まれてしまうことがあります。それはいつでも感じるわけではなく、不意におそってくる感覚です。その時その瞬間しか語りかけてこない存在に対して、意思疎通したいという欲求が湧いてきます。

私達には感じ取れない自然物のコミュニケーション方法も実際にあります。
たとえば、森の木々は言葉を使いませんが、地下では炭素を送り合ったりしてネットワークを作っています。森がまとまったひとつの生命のような一体感を感じさせるのは、このことも関係するかもしれません。

なぜ油絵でキャンバスに描くのかというと、彼らの輝きや鮮やかさをストレートに表現したいからです。
モノが生きている、というのは日常の意識からすると、はみ出した認識です。
いわば魔術的世界観です。その感覚はときに色彩の選び方に現れます。
もう一つの理由は、一瞬の感覚に対し、時間の奥行を与えたいからです。
絵画は一つの場面を絵の具の塗り重ねで構築します。それはある場所を定点観測して時間が流れていくのに似ています。一瞬の印象を与えたものについて、意識してより知りたい、感じたい、という欲求を描く行為にトレースしているのだと思います。
Career / Prize
個展

2011 「根の音」 conaruギャラリー/静岡

2014 「平地の底の波音」 ギャラリーブランカ/愛知

2016 Oギャラリーeyes/大阪

2019 「間の記憶」 ギャラリー301/神戸

2019 「みどりいろの旅」 iTohenギャラリー/大阪
グループ展

2008  「Still Moveing-その地に触れて-」 春秋館ギャラリー/京都

2012  HANARART 大和八木会場 榎本家/奈良

レジデンス

2016 Arteles / Haukijärvi,フィンランド
Website
https://totsu-awaumi.tumblr.com/