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ファインアート

松尾泉庭 (sentei matsuo

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Profile
私は書道を通してアーティストとして活動しておりますが書をインテリアとして位置づけた時に、書の重たさをいかにそぎ落していき、抽象的に表現していくか考えました。
書が重く感じてしまうのは、言葉のメッセージ性が明確であり、技術を習得し得た線の持つエネルギーの高さからではないかと分析します。
そこで今回は、線質やにじみ、掠れ、等の書法を用いて書くことから、そのものの意味を引き出してみたいと考えました。
 従来の書道である基本的な美しく整った文字ではなく(書の概念の破壊)技法によって本来の意味を引き出すような作品を手掛けてみたいと思いました。
書を封じ、あえて円を描いてみました。文字でない円を描くことにより、書の重たさを可能な限りそぎ落し、作品に取り込みたいと考えました。私はこの円の定義を輪廻転生としました。輪廻転生とは、人が何度も生死を繰り返しながら生まれ変わることを言います。すなわち円を「生」として描こうと思いました。円、すなわち生は、その形や状態は常に変化し続けるものであると考えます。
喜びや悲しみ、空虚、孤独、満足・・様々な変化ある感情の中で形を変え、また円(生)として戻っていくものだと感じています。その都度微妙に変化する内なる感情を作品に込めたいと思い円を描きました。

{画像1}瞋恚(しんに)
瞋恚とは仏教において、人が最も克服するべき諸悪・苦しみの根源とされる3つの煩悩『三毒』の一つであります。黒と青のコントラストは混ざり切れない表現であり憤りを、しぶきは内面の激しさ等を表現しています。
{画像2}予兆
物事が起ころうとする、きざし。前ぶれ。
中心の円は滲まず存在し意思を表現しています。中心の円の周りからにじみが見え、少しずつ動きだしています。自分の意志からはみ出した想いがにじみとすれば、ここから何か始まる様を表現しています。
{画像3}清麗
清らかで美しい心を素直に描いてみました。
円の中で色が混じり合い透き通っています。
色の変化は生きている証を意味します。墨は、ほんの少しだけ存在します。
ポートフォリオレビューでアドバイスいただけたことで、これまでの自分の書の概念を変えて円の中に思いを込め取り組むことが出来ました。
出展出来た際には、今回試みた技法を更に変化させた作品等も出展したいと思います。
Career / Prize
書家/アーティスト
大阪府出身 
暁書法学院理事 
幼少期~9歳から書道をはじめる。幅広く文字の表現に興味を抱き多種多様な書体を学ぶ。
2015年 暁書法学院大阪府知事賞受賞
2017年 暁大賞受賞
2018年 女性書道家達による書と絵のパフォーマンスユニットを結成、日本人の和の心を世界へ。
2019年 兄と経営する建設会社に住居・会社・施設等の生活空間に書を取り入れたい想いより書道部を発足。
2021年 注目作家展「第7回美の視点」2021評論家推薦作家大賞受賞
2022年 現代人気美術作家年鑑 年間グランプリ/ルーヴル美術館アルチストブリリアント認定作家
Website / SNS
https://m-sentei.com/
https://www.instagram.com/matsuo_sentei
https://www.facebook.com/sakmht