
ファインアート
松嶺貴幸 (Takayuki Matsumine)
- プロフィールProfile
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1985年、岩手県雫石町に生まれ。16歳の時にフリースタイルスキーでの転倒事故を起こし、頸
椎損傷、以後肩から下の運動機能を失う。幼少期から大自然の中で育った事や、人同士の強い
関りの中で過ごしたこと、そしてターニングポイントとなった大怪我を要因に、独自の死生観を持
ち作品づくりに取組んでいる。テクノロジーや社会に生かされる自分と、自然の摂理に抗いたくな
い自分とがぶつかり合い、混沌とする中で、テクノロジーとの共生について深い興味を持ってい
る。
事故とその後の経験を通して自身が感じてきた、人間の精神の痛みと回復、時には人が生きてく
上での虚栄心の在り方について、作品に反映させている。身体機能を失った状態で社会に入り
込んでいく際の自身のプライドの脱ぎ方について、或いはそれらプライドよりも、生存する為の本
質的な剥き出しについて、強烈かつ刹那に表現している。傷ついたもの、またはどこか劣ってし
まった物事について、日本人としての詫び錆びの美を施していく。生と死の間の生きる為の今と
いう最もエネルギーを必要とする時間について、人と共有・協調していく事を作品に表している。
Wabi-Sabi Flower Arrangement はその代表となるシリーズ作品である。立体彫刻に自身が潜り
抜けてきた場所や感情を纏わせる。工業技術や漆といった伝統工芸技術をふんだんに使い、品
質にもこだわった立体作品群である。
- 略歴・受賞Career / Prize
- 2022,2023 アートフェア東京「FAT/Future Artist Tokyo」ノミネート、出展
2023 「SHIPS」マカオ「MGM」作品出展
他、アートフェアに出展、個展グループ展を随時開催 - ホームページ・SNSWebsite / SNS
- https://www.instagram.com/takaarts/