その他/メディアアート
加藤 雅貴 (Masaki Kato)
- プロフィールProfile
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1996年奈良県生まれ。
ダ・ヴィンチに代表されるルネサンス期のように、芸術と科学の垣根がない社会を作りたいという理念のもと、数式を用いたメディアアート作品群「数式の美術館」を制作しています。ガリレオ・ガリレイの「自然という書物は数学の言葉で書かれている」という言葉に導かれ、「あらゆるモノを数式で表現する」ことを目標に活動しています。
現在はエンジニアとして働きながら、並行して国内外の企業と連携し、アート作品制作やWebアプリケーション開発を手がけています。
【主要作品】
作品画像1:
「the Art of mathematical formulas」(A4サイズ/Axidraw V3, ケント紙,
SARASA)では、フェルメール作「真珠の耳飾りの少女」をはじめとする名画を純粋な三角形のみで再構成しました。画像全体を無数の三角形に分解し、ペンプロッターで描画する過程は量子力学における「観測による実在の確定」を体現しています。観測するまで存在がぼんやりとした可能性でしかないという量子の世界観を、ゆっくりと描き出される三角形の集積によって表現し、「幾何学的な美しさ」を提示します。
作品画像2:
「Quantization of Japan」(W:10m,
H:2m/3Dホログラフィックファン)は、伊能忠敬の日本地図から着想を得た大規模インスタレーションです。3Dホログラフィックファンを用いて、忠敬が育った佐原の街並みの3Dスキャンデータを正弦波・余弦波の重ね合わせで変換しています。平面的な地図から3次元表現を経て、量子力学的な波動関数による境界線のない世界へと変遷する未来の世界観を幅10メートルの空間に展開しました。
作品画像3:
「Reconstruction of Wasan」(W:2m, H:1m/アクリル, myCobot
280)では、江戸時代に独自発展した和算をロボットアームで再現しています。白い算木を「プラスの数」、黒い算木を「マイナスの数」として多元高次連立方程式を解く和算家の手法を、現代のロボット工学で蘇らせました。東西の数学思想の文化的相違を超えた普遍的な数学の美しさを表現しています。
- 略歴・受賞Career / Prize
- ・1996年2月 生まれ
・2020年9月 SICF21 出展
・2021年7月 美術手帖web 掲載
・2021年7月 山口情報芸術センター(YCAM)作品展示
・2021年9月 SICF22 出展
・2022年2月 TikTok公式PR動画に選出 渋谷街頭ビジョン(スクランブル交差点前のグリコビジョン等)にて制作したショート動画が掲載
・2022年4月 「古くて新しい数式が映し出すモノ -江戸が見た世界、現代が見ている世界、そして未来が見る世界-」個展開催
・2022年7月 ブルーピリオド展 〜アートって才能か?〜 作品展示 同展覧会と同時開催のブルーアートオーディション 準グランプリ
・2023年4月 日本テレビ「ヒルナンデス!」アートの達人 出演 - ホームページ・SNSWebsite / SNS
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