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インスタレーション

[G-01] 坂本 大地 (Daichi Sakamoto

  • 坂本 大地
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Profile
1995年、大阪生まれ
藍で染め上げた布に彫った型紙を置き、抜染糊を用いて藍色を抜き白を表す「藍抜染」を使用し、型紙を用いることによって生まれる、繰り返しによる統一感やリズム感、濃色の藍色と白のコントラストから、小さなものが身を寄せ集まることで大きな姿を見せる魚の群れや水の動きなどを表現する。

小さな生き物が群れになり、大きな生き物の姿を真似ることで周りの大きな脅威から身を守る姿に、小さくとも懸命に生きる生き物たちの独特な雄大さを感じ、それらをモチーフに作品制作をしている。
小さな生き物たちは身を守るために集まり、自分自身の気配を薄めることで身を守っている。寄り集まり助け合っているようにも見えるが、それぞれがいかにして助かるかを考えた末の行動になっている。それらの行動も大きな脅威からまとめて捕食されることもあり万全ではないにも関わらず、小さな生き物たちは同じ行動を続けるしか対抗する術を持たない。
それは人間社会でもみられる光景であり、力のない者や、あっても小さい者たちが集まり大きな力に対抗しようとするが、大きな力の前では歯がたたない様子によく似ていると思う。

大学院時より金魚掬いに使うプラスティック製のポイに布を貼り展開する表現を主軸にしている。それは、ポイの中がそれぞれの小宇宙(ミクロコスモス)のように感じたからだ。抜染で金魚の形を表した布を貼り、それらの小宇宙を大量につくり展示会場にあわせて大宇宙(マクロコスモス)をあらわし発表している。そのほかにも布が持つ軽さに小さな生き物の儚さを照らし合わせ、布としての特性を活かしながら空間に展示し作品に触れることのできるインスタレーション展示などを行なっている。

現在は生活拠点を大阪から沖縄に移したことで、琉球藍や紅型などの新たな技法に触れ、モチーフにしている水中の生き物がより身近な存在になった。この環境を活かし、これまでのポイの作品やインスタレーション作品から展開される新たな表現を模索しながら制作と発表を行なっている。
Career / Prize
1995年 大阪生まれ、沖縄県在住
2020年  大阪芸術大学大学院芸術研究科芸術制作専攻工芸領域 修了
2019〜2024年 大阪市立クラフトパーク 染色工房 非常勤指導員補佐
2021〜2024年 大阪芸術大学 工芸学科テキスタイル・染織コース 非常勤副手・技術指導員
2024年〜現在に至る 沖縄県立芸術大学美術工芸学部 工芸専攻助教

【主な展示歴】
2019年 あべのハルカス『工芸のちから』 出品(2023年まで出品)
    大阪工芸展 生活用品振興センター理事長賞(大阪南港ATCホール)
    NIF•YOUNG TEXTILE2019 出品(東京国際展示場)
貸し画廊あまべ グループ展 出品(貸し画廊あまべ/大阪)(2023年まで出品)
2020年 0号展 ZERO会賞(天王寺美術館/大阪)
A-Lab Artist Gate 2020 出品(A-Lab /兵庫)
2021年 JTC テキスタイルの未来展in宝塚 出品(宝塚市文化芸術センター/兵庫)
創工会支援 新進作家5人展 出品(京都文化博物館)
第1回 枚方市展 入選(ひらしん美術ギャラリー/大阪)
2022年 第31回 日工会展 入選(東京都美術館/東京)
    第86回 香川県美術展覧会 工芸部門 奨励賞(香川県立ミュージアム/香川)
    第4回 ぎふ美術展 自由表現部門 奨励賞(岐阜県美術館/岐阜)
染・清流館新鋭染織作家展「布の向こう側」 出品(染・清流館/京都)
2023年 初個展「DEEP BLUE」開催(Gallery MARONIE)
『Are Continuation Project Vol.4、Vol.5』出品(阪神梅田本店/大阪)
2024年 第19回丹波篠山市展 工芸部門 奨励賞 (丹波篠山市民センター/兵庫)
    グループ展「Looking for Blue5」出品(Gallery MARONIE /京都)
    第3回枚方市展工芸部門 市長賞(枚方市総合文化芸術センター/大阪)
「République des Arts」 掲載(フランス /パリ)
Website / SNS
https://www.instagram.com/dye.daichi/
https://www.foriio.com/dye-daichi