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ファインアート

[RG-08] 安田 知司 (Tomoshi Yasuda

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Profile
ステイトメント

旅行をするためにガイドブックを見ながら下調べをし目的地を決めて、向かった行き先での視界は想像していたものと少し違う事があります。
印刷された風景写真は鮮明で詳細な部分までが見えしまい、実際に現地を知っているかのような感覚を引き起こしますが、実は全く違う身体感覚として記憶に残っていきます。

ネットサーフィンをしていると小さな少女が写った画像が画面の片隅に出てきました。私はその画像をよく見てみたいと思い拡大してみたのですが、解像度が少ないせいでその顔は表情も分からない、ぼんやりとした色の集まりが現れ、拡大してみる前の印象とは違うものか目の前に現れました。
視覚とは知らず知らずのうちに足りない情報を記憶から補ってイメージを作り上げているのだなと考えている中で、ガイドブックをみて旅行をしたあの体験を思い出しました。
輪郭がはっきりとしているように見えても解像度の大きさに関係なく、目の前にあるものは認識しているものとは別のものではないのかと思うようになりました。
では自分は何を基準に視覚からの情報を判断しているのかを考えるようになってから、正確な記憶というものはないのではないのかと疑うようになり、見えているのに何を見ているのか分からなくなる事が多くなりました。

その体験がきっかけとなり、私はデジタル画像を構成するピクセルを触覚感覚として認知できるほどの大きさまで拡大したものを中心に作品を制作しています。
絵具をのせて色面を作り、その結果、向こう側に朧げな図像が浮かび上がるという過程をたどる事は視覚する世界を確かめていく作業であり、また出来上がった作品を眺めることは視覚する世界の曖昧さを確かめる作業です。
その時間を繰り返し行うことによって私は見えるということを理解することに近づけるのではないか、あるいは見ることを考え続けられるのではないかと思い、制作に挑んでいます。
Career / Prize
1985  北海道小樽市生まれ

最終学歴
2008  京都嵯峨芸術大学(現・嵯峨美術大学) 芸術学部 造形学科 油画分野 卒業

受賞歴
シェル美術賞展 入選

個展歴
2021 Landscape before being named/GALLERY wks./大阪
2018  oil skin -細かいほどによく見える-/京都精華大学 kara-S/京都

グループショー履歴
2020
ART in OFFICE “SESSEN”/FM802・FM COCOLO本社/大阪
FOCUS - Four Painters -/TEZUKAYAMA GALLERY/大阪
real SOU#4 時の戯れ/茨木市本町センター/大阪

2019
もの・がたる・こと U know they mean うのぜみ2019/Steps Gallery/東京
現代洋画「てくてく」展 vol.7/Art Space MEISEI/京都

2018
シェル美術賞展/国立新美術館/東京
若き表現者のためのコレクション展 vol.7/ギャラリー菊/大阪
ARTISTS’ FAIR KYOTO 2018 京都アートラウンジ/HOTEL ANTEROOM KYOTO/京都
現代洋画「てくてく」展 vol.6/Art Space MEISEI/京都

2017
淀 × ハイデンバン/STUDIO HAIDENBAN/京都
Website
https://yasudatomoshi.net